パーソナルトレーナーとして仕事をしていると、本当に十人十色ということを実感します。クライアントさんの数だけ目的・状態などが違い、それぞれの方に合わせたプランを作成しますが、本当に難しいと感じる日々。
その中でも、学びを重ねることで結果も変わっている現状が嬉しいですし、そういう環境に入れることに価値があると思っています。
今回も、個人教授の中で学んだ内容をまとめていきます。
基本的なストレッチングの考え方
ストレッチング【stretching】は「筋肉を伸ばす」という意味があり、目的としては、
筋肉を緩めるため
に行います。
筋肉を伸ばすとある程度の変化は出ますが、ただ筋肉を伸ばすだけでは本来の効果を引き出せません。
本質を理解する上で重要なのは、
何を対象物にするのか
ということ。
筋肉を緩めるためにはさまざまな対象物があり、何を対象物にするかで方法が変わる。
例えば「筋紡錘」といわれる感覚受容器を対象物にした場合、
・伸ばす程度
・伸ばす速さ
・伸ばす強さ
などを適切に設定することで筋肉を緩めることができます。
また「腱紡錘」が対象であれば、筋肉を収縮させることで腱紡錘に刺激が加わり、結果的に筋肉が緩む。
ですので、
・筋肉を収縮させるのか
・筋肉を伸ばすのか
どちらでも筋肉を緩めることができるわけです。
その他の手段として、
・皮膚を使うテクニック
・筋膜を対象とするお不法
など筋肉を緩めるということだけでもさまざまなテクニックが存在しています。
筋肉を伸ばすことで本当に筋肉が緩まるのか？
個人教授の中で、改めてストレッチングの難しさと奥深さを感じたことがありました。
それは、
“筋肉を伸ばす”ということは、筋肉を緩めることなのか？
ということ。
・筋肉が収縮する＝緊張
・筋肉が伸びる＝緩みの獲得なのか？
エキセントリックという言葉があるように、筋肉が伸ばされながら刺激を受けていると考えることができ、伸ばすこと＝緩めるではなく刺激を与えること。
もちろん高いテクニックレベルを保有していると、伸ばすことでも筋肉は緩む。ただほとんどの場合、刺激が加わることによっての緊張を加えることになる可能性が高い。
ストレッチングのテクニックは非常に難しく、見た目だけのことをしてしまっていることがあるということです。
なぜ自然体を目指す必要があるのか？
このブログでも度々自然体という言葉を使っていますが、この言葉は先生から学んだ言葉です。
自然体とは？
→歪みのない骨格に、弾力性のある筋肉が付着し、緊張のない適度な柔らかさを持つ筋肉の状態と考えています。
身体に歪みや捻じれがあると、ある部分の筋肉に緊張が生まれたり、過度に負担がかかってしまう。
周囲の組織も緊張し、リンパの流れや血流なども悪くなり、体内の循環も悪くなると考えられます。
そうなると、
・身体の各組織に栄養が回らない
・脂肪や老廃物の排出が行われない
など、身体の中で問題が出てくる。これが自然体だと、筋肉には過度な緊張がなく、滞ることもありません。
冷え性も循環が悪く滞ることが原因ですので、自然体にすることで滞りが改善し、結果的に冷え性も改善されるはず。
また姿勢の乱れによって体が縦につぶれ、部分的なたるみも生まれますが、自然体に直せばことでたるみも改善される。
姿勢の乱れを改善せずにそのままトレーニングしても、トレーニングの効果としては多少出ますが、姿勢の乱れで生まれたたるみはそのまま。
この場合、自然体に直してその状態でトレーニングをすることが一番の効果を生みだし、身体をシェイプアップさせてくれるのではないでしょうか？
だからこそまずは自然体を目指すべきで、自然体を獲得することが身体のさまざまな問題を改善する糸口になるはずです。
筋肉を緩めることは力を抜かせること
筋肉を緩めるために重要なことは、
相手に力を抜かせること
です。
そのためのテクニックとして身体調整がありますが、このテクニックもストレッチング同様、どのように行うかによって結果は大きく変わります。
昨日教わったテクニックは、
・下肢の捻じれなどを改善するテクニック
・腹部の引き締めやつまりの改善に使うテクニック
などですが、それらに合わせて“呼吸”を取り入れて筋肉を緩めていきました。
実際に自分自身も体感させていただきましたが、数分で身体が緩み、トレーニングによって起こっていた筋肉痛も不思議なほど改善されました。
ストレッチングなどのテクニックでは、ただポージングをとればいいのではなく、
力を抜かせることで、より一層緊張を取り除くことができる
というわけです。
身体を変えるためにはさまざまな経験や知識などが必要で、ただ一辺倒な考えだとうまく行かず、どこかで行き詰ってしまう可能性がある。
そんなトレーナーとしての考え方も伝えていただき、身体だけではなく頭の中も柔らかくすることで、さまざまな情報を柔軟に見ることができる。このことは、現場で応用できるヒントがたくさん含まれていると思います。
ここまでお伝えした内容は一部にすぎませんが、その他の内容についてはパーソナルの中で実践していきたいと思います。
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