\この記事をSNSでシェアする/


「おしりが小さい」「尻薄」などを改善しようと思うと、ただ筋トレをすればいいという単純な話では済みません。

原因によってやるべきことは変わりますが、「骨盤の傾きを自然に直す」「お尻の筋肉を膨らませる」「股関節の捻じれを改善する」など、さまざまなアプローチが必要です。

そして根本改善するためには、姿勢や歩き方の改善を行う。こういったさまざまな方法でお尻を刺激することで、今求めているおしりの形に変わることができます。

この記事では、

・尻薄&お尻が小さい原因
・尻薄&小さいお尻を大きくする6つの方法

などをパーソナルトレーナー歴12年の伊藤出(@izuru_style)が解説します。

 

今回の記事の内容

尻薄&お尻が小さい原因

現場で「尻薄」や「お尻が小さい」と悩む方の原因を探っていると、以下のような原因でお尻が小さくなっていることがよくあるんですね。

・骨盤が自然な位置から後傾している
・日常で行う姿勢に問題がある
・お尻に刺激が加わらない歩き方に変わる
・運動不足でお尻の筋肉が萎縮する
・股関節が捻じれると更にお尻は小さくなる

こういった原因でお尻が小さくなったり尻薄な状態になっているため、これらを改善することができると理想的な大きなお尻に変わることができます。

大きなお尻になるためにやるべきことを最初にまとめておくと、以下の通り。

・お尻の筋肉を緩める
・股関節を整える
・お尻の筋肉を膨らませる
・筋トレで筋肉をつける
・たんぱく質を多く摂る
・立ち方や歩き方を改善する

これらの方法を実践する必要がある理由は、以下の原因を理解してもらうと明確になってきます。

まず最初に、原因を細かく解説していきますね。

骨盤が自然な位置から後傾している

おしりが小さい&尻薄で悩む方がまず問題になっているのは、

骨盤が後傾してしまっている

ということです。

お尻が小さい方は、筋肉が少ないことに目が行きがちですが、それ以上に問題になっているのが「骨盤の傾き」なんですね。

自然な骨盤の傾きで立てると、適度な出っ尻状態になって以下のようなヒップラインになります。

自然な立ち方

こういう立ち方ができるとお尻の筋肉量の違いがあっても、必ずお尻に膨らみが出ます。ただここから、骨盤を後傾させるとここまでヒップラインが下がってきます。

骨盤を後傾させた立ち方

比べてみると、違いは一目瞭然ですよね。

自然な立ち方と骨盤が後傾した状態を比べる

このように、筋肉量があるないに関係なく骨盤が後傾してしまうと、お尻が小さく見えてしまうわけです。

これは現場で最も多くみられることの1つで、もしこういった姿勢の問題があれば、骨盤を自然な状態に直すだけでお尻の見え方が変わります。

ではなぜ、骨盤が自然な状態から崩れてしまうのでしょうか?

日常で行う姿勢に問題がある

現場でもいろんな原因を探っていますが、骨盤が後傾してしまう方は日常の中で、

・背中を丸めるように長時間椅子に座っている
・骨盤が後傾するように立っている

など、「座り方」や「立ち方」が自然な状態から崩れている傾向にあります。

背中を丸めるように椅子に座る

骨盤が後傾するように立つ

日頃からこういう姿勢が癖づいていると、この状態を身体がインプットしてしまい、骨盤が後傾して結果的にお尻が小さく見えるんですね。

ここで問題になるのが、こういった姿勢の崩れがあることで、日頃の「歩き方」も崩れてしまうということです。

お尻に刺激が加わらない歩き方に変わる

人間が自然な状態で歩けると、後方に脚が少し残るような歩き方ができます。

自然な歩き方でヒップに刺激が加わる

こういう歩き方ができると、後ろ脚のお尻に刺激が加わり、ヒップアップしてお尻の形は整って大きくなります。

https://izuru-personal.com/wp-content/uploads/2023/04/吹き出し-300x300.jpg

僕もプリケツ気味ですが、トレーニングでなったというよりも、歩き方を常に気をつけていると自然にヒップが上がってきたという感じですね。

ただ骨盤が後傾している方の場合、こういう歩き方が難しくなります。脚を前に出すような歩き方になってしまい、あまりお尻に刺激が加わりません。

脚を前に出すような歩き方

こういう状態が毎日続くと、お尻の筋肉はあまり使われず、筋肉がどんどん硬くなっていきます。

ここでさらに問題になるのが、大殿筋などのお尻の筋肉が“委縮”してしまうことなんですね。

運動不足でお尻の筋肉が萎縮する

筋肉は刺激を受けると弾力ある柔らかい状態を維持できますが、運動不足などで使わなくなると硬く委縮してしまいます。

上記の一連の流れから考えると、

・長時間デスクワークをする
・脚を組んだり、同じ姿勢でいるとお尻の筋肉が硬くなる
・歩くときに脚を前に出すように歩く
・ここでもお尻の筋肉があまり使われず、さらに硬くなる
・筋肉は弾力を失い、委縮する
・お尻の膨らみがどんどん小さくなり、ヒップダウンする

ということが起こります。

その結果、今悩む「尻薄」や「お尻が小さい」という状態につながっている可能性があるんですね。

お尻にある1番大きな筋肉を「大殿筋(だいでんきん)」といいます。

大殿筋

姿勢や歩き方が崩れている方の大半は、この筋肉が萎縮してしまっている。だから、ヒップラインの美しさが消えてしまうわけです。

筋肉が萎縮することも問題ですが、この状態に“股関節の捻じれ”が合わさってくると、さらにお尻は小さく見えてきます。

股関節が捻じれると更にお尻は小さくなる

先ほどもお伝えした「大殿筋」というお尻の筋肉は、骨盤の真ん中あたりから太ももの骨の外側についています。

大殿筋

もし日頃、

・つま先を正面に向けて立つ
・内股状態で椅子に座る
・脚を内側に捻って歩く癖がある

などがあれば、股関節が内側に捻じれます。

そうすると、お尻の筋肉が外側に引っ張られるように移動し、本来後方にできる膨らみがなくなってぺったんこなお尻になってしまうんですね。

https://izuru-personal.com/wp-content/uploads/2023/04/吹き出し-300x300.jpg

ここについては「【徹底解説】太ももの外側が太い&張り出す原因と細く改善する4つの方法」で詳しく解説しているので、こちらもご覧いただくと理解がより深まると思います。

さらに股関節が捻じれた状態で過ごしていると、お尻の筋肉の萎縮も加速するため、よりお尻が小さくなってしまいます。

このように、

・骨盤が後傾している
・お尻の筋肉が萎縮している
・股関節が捻じれている

などのことが重なったり、何か1つに該当すればお尻は小さくなってしまうというわけです。

もう1つ付け加えるとすれば、お尻の筋肉量が少ない場合は、さらにお尻が小さく見えてしまう可能性がありますね。

では、こういった原因で小さくなったお尻は、どのようなことをすれば大きくすることができるのでしょうか?

 

尻薄&小さいお尻を大きくヒップアップする方法①:お尻の筋肉を緩める

まず最初に行ってほしいのは、

委縮して硬くなっているお尻の筋肉を柔らかく緩めること

です。

硬くなっている筋肉を緩めるだけでもある程度膨らみが出て、ヒップアップしてくるんですね。以下の方法をお風呂上りに行っていただくと、わりと早くお尻の変化を実感できるようになります。

1、座って脚を左右に転がす

1、地面に座り、脚を伸ばして肩幅に開く
2、両手は身体の後ろにつき、脚全体をリラックスさせる
3、脚を左右に気持ちよく転がす
4、これを1分間行う

2、座って両膝を開閉する

1、地面に座り、両膝を90度に立てて脚を肩幅に開く
2、両手は身体の後ろにつき、脚全体をリラックスさせる
3、膝を軽く開閉するように動かす
4、これを1分間行う

3、座って上側膝を小さく弾ませる

1、地面に座り、両膝を90度に立てて脚を肩幅に開く
2、両手は身体の後ろにつき、脚全体をリラックスさせる
3、膝を内側に倒し、内股状態になる
4、そこから、片側へ両膝を倒す
5、腕側の膝を真下に押すように小さく弾ませる
6、これを左右各1分間行う

4、座って両膝を開いて弾ませる

1、地面に座り、両膝を90度に立てて脚を揃える
2、両手は身体の後ろにつき、脚全体をリラックスさせる
3、両膝を外側に倒す
4、膝を開いた状態で小さく弾ませる
5、これを1分間行う

5、お尻の筋肉を揺らす

1、地面に座り、お姉さん座りになる
(両膝はだいたい90度ぐらいに曲げておく)
2、お尻の筋肉をリラックスさせ、手を沿える
3、お尻の筋肉をいろんな方向へ揺らす
4、これを左右各1分間行う

この5つを全て気持ちよく行っていただくと、お尻の筋肉が緩んで弾力が出てきます。

筋トレなどが苦手な方は、まずこれだけでも十分ヒップアップすることができるのでおすすめですね。

 

尻薄&小さいお尻を大きくヒップアップする方法②:股関節を整える

お尻の筋肉を緩めた後にしてほしいのは、

股関節の捻じれを改善すること

です。

上記でも解説した通り、股関節が捻じれた状態のままだとお尻の筋肉が外側に引っ張られてぺったんこ状態になるんですね。

ですので、膨らみのあるヒップラインに変えたい方は、股関節を整えて筋肉を自然な位置に直すことが重要です。

https://izuru-personal.com/wp-content/uploads/2023/04/吹き出し-300x300.jpg

股関節の捻じれを改善するためには、以下の記事や動画が効果的ですので、こちらを参考に股関節を整えていきましょう。

実践した方はわかると思いますが、1回行うだけでお尻が柔らかくなって、

・お尻が後方にふわっと膨らむ
・お尻の位置が高くなる
・外もも、内ももが細くなる

など、骨盤や股関節周辺の変化がすぐに実感できると思います。

 

尻薄&小さいお尻を大きくヒップアップする方法③:お尻の筋肉を膨らませる

股関節が整えられると、次はお尻の筋肉の“速筋”という部分に刺激を加えて膨らみを持たせていきます。

https://izuru-personal.com/wp-content/uploads/2023/04/吹き出し-300x300.jpg

ここからお伝えする方法は、できるだけ軽く反動をつけて動くようにしましょう。そうすると、速筋に刺激が加わわってお尻の膨らみをより実感できますよ。

1、反動ヒップリフト

1、仰向けになり、脚を肩幅ぐらいに開く
2、両膝を90度に曲げ、両手は身体の横に置く
3、お尻を軽く持ち上げ、落とすように下げる
4、地面でお尻を弾ませ持ち上げる
5、これを連続的に20回×3セット行う

2、反動シングルヒップリフト

1、仰向けになり、脚を腰幅ぐらいに開く
2、両膝を90度に曲げ、両手は身体の横に置く
3、片脚を伸ばした状態でお尻を軽く持ち上げ、落とすように下げる
4、地面でお尻を弾ませ持ち上げる
5、これを連続的に左右各20回×3セット行う

3、反動逆スクワット

1、仰向けになり、両手をお尻の下に置く
2、脚を天井方向に伸ばす
3、脚を落とすように膝を曲げる
4、胸の前で脚を弾ませて脚を伸ばす
5、これを20回×3セット行う

4、反動ヒップアブダクション

1、横向きに寝て、両膝を90度ぐらいに曲げる
2、腕は頭の下においておく
3、上側の膝を軽く開くように持ち上げる
4、そこから膝を落とし、反動で再度開く
5、これを左右各20回×3セット行う

このトレーニングは、週2~3回の頻度で行えばより変化を実感できます。ここの段階でもヒップアップができますが、さらにヒップアップしたい方は以下のトレーニングも行っていきましょう。

 

尻薄&小さいお尻を大きくヒップアップする方法④:筋トレで筋肉をつける

筋肉を膨らませるトレーニングを行ってもまだお尻が小さく感じる方は、お尻の筋肉量を増やす必要が出てきます。

ここでのトレーニングは筋肉を追い込み、筋肉がつくような刺激を与えていくので先ほどよりもきつくなります。

ただ、以下のトレーニングが適切にできるとお尻はかなり変わっていくので、ぜひ週2~3回の頻度で行っていきましょう。

1、高重量でのスクワット

1、脚を肩幅に開き、つま先も軽く開く
2、体重を踝の真下に乗せる
3、肩にバーベルを担く
4、真下にへしゃげるようにしゃがむ
5、お尻を締めながら立ち上がる
6、これを10回3セット行う

2、高重量でのデッドリフト

1、脚を肩幅に開き、つま先を違和感ない程度に開く
2、足裏全体に体重を乗せる
3、太ももの前でバーベルを持つ
4、軽くしゃがむと同時にお辞儀をする
5、お辞儀した体勢からお尻を締めながら立ち上がる
6、これを10回3セット行う

3、ブルガリアンスクワット

1、脚を前後に大きく開き、後方の脚は台に乗せる
2、足幅は腰幅程度に開く
3、両手にダンベルを持ち、正面を向く
4、軽くお辞儀し、真下にへしゃげるようにしゃがむ
(このとき、膝がつま先よりも出ないように注意する)
5、前側の足裏全体で踏ん張るように立ちあがる
6、これを左右各10回3セット行う

この3つはヒップアップにかなり効果的で、追い込めば追い込むほど美尻に近づいていきます。

ただ、こういったハードな筋トレとあわせて重要になるのが、たんぱく質などの栄養補給なんですね。

 

尻薄&小さいお尻を大きくヒップアップする方法⑤:たんぱく質を多く摂る

上記のような少しきつめの筋トレでお尻の筋肉を刺激すれば、筋肉をつけるために食事も変えていく必要があります。

食事量を増やす

今のご自身の体型を見て、

少し脂肪が多めの方は今の食事のままでもOK

です。

ただ、細身の方は食事量を増やさないと筋肉がつきづらいので、少し脂肪がつく覚悟で食事量を増やした方がお尻を大きくすることができるんですね。

もし脂肪がついてしまうことに抵抗を感じる方は、

・1日1~2杯プロテインを飲む
・サラダささみや卵などを食事にプラスする

など、脂肪分の少ないもので食事量を増やせばOKです。

https://izuru-personal.com/wp-content/uploads/2023/04/吹き出し-300x300.jpg

増量や筋肉をつける食事内容については、以下の記事で詳しく解説しているのでよかったら参考にしてみてください。ちなみに、男性向けに書いていますが、女性も同じ内容でOKです。

たんぱく質を1日体重×2g摂る

筋肉をつけるための1つの目安としては、

たんぱく質を1日体重×2g摂る

ようにしましょう。

卵1個で約12g、納豆1パックで約17gぐらい摂れますが、以下のようなバランスの良い食事を3食すれば十分量摂れます。

こういった栄養バランスを整えつつ、たんぱく質量をしっかりと摂れば、筋トレした分だけお尻を大きくできます。

https://izuru-personal.com/wp-content/uploads/2023/04/吹き出し-300x300.jpg

基本的にはここまでの流れができると、尻薄&小さいお尻は大きくヒップアップできているはずですね。

そして、もう1つあわせて行いたいことが「日頃の姿勢や動作の改善」です。

 

尻薄&小さいお尻を大きくヒップアップする方法⑥:立ち方や歩き方を改善する

先ほど原因のところでも解説しましたが、日頃の姿勢や歩き方の崩れはお尻を小さく見せてしまいますし、尻薄の根本的な原因になります。

ですので、日頃の立ち方や歩き方もあわせて改善しておくことで、根本的なヒップアップを実現することができるんですね。

https://izuru-personal.com/wp-content/uploads/2023/04/吹き出し-300x300.jpg

改善してほしい姿勢や動作の改善方法については、それぞれ別の記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にしていただければと思います。

座り方の改善方法

立ち方の改善方法

歩き方の改善方法

階段の上り下り

自転車のペダルのこぎ方

ここまでお伝えした、

・お尻の筋肉を緩める
・股関節を整える
・お尻の速筋を刺激する
・お尻の筋肉をつける
・食事量を増やす
・姿勢や動作を改善する

こういった一連の流れができると、尻薄&小さいお尻は大きくヒップアップできるので、ぜひ参考に実践してみてくださいね。

 

尻薄&お尻が小さい原因とお尻を大きくする6つの方法のまとめ

今回は、尻薄&お尻が小さい原因とお尻を大きくする6つの方法について解説しました。

・骨盤が後傾すると、筋肉量に関係なくお尻が小さく見える
・運動不足などで筋肉が萎縮してもさらに小さく見える
・股関節が捻じれると、お尻はぺったんこになる
・お尻を大きくするためには、まずお尻の筋肉を緩める
・股関節を整え、お尻の速筋に刺激を加える
・ハードな筋トレでお尻を追い込み、栄養補給を適切に行う
・日頃の立ち方や歩き方を自然な状態に直す
・この一連の流れできるとヒップアップする

こういった内容をお伝えしました。

お尻がぺったんこで小さいと悩む方は、隠すような服装をしてしまったり、常に人目を気にする方もいるかもしれません。

ただ、今回お伝えしたような内容を実践できると、今悩むお尻はしっかりと大きくなっていきます。

コンプレックスに感じている方でも問題なく変われるので、まずは何か1つでもいいので、変わるきっかけをつかんでほしいなと思います。

今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました!

無料体験・パーソナルのお申込みはこちら

https://izuru-personal.com/wp-content/uploads/2023/04/吹き出し-300x300.jpg

今回お伝えした内容は、パーソナルのセッションだとより確実に改善可能です。もしご自身で改善が難しい場合は、お気軽にご相談ください。

無料体験のお申込みはこちら
パーソナルのお申込みはこちら
【毎月1名限定】パーソナルモニター募集
ペアパーソナルのお申込みはこちら

最新記事

ふくらはぎがパンパンで硬い原因と柔らかくする6つの方法
見分け方も解説!ムキムキなふくらはぎの筋肉を落とす5つの方法
【徹底解説】太ももの付け根(内側)が太い&ぷよぷよな原因と細くする6つの方法
リンパが詰まってることで膝裏がぽっこり出る原因と5つの直し方

関連記事

骨盤周りやおしりの上下にお肉がつく原因と落とす5つの方法
【徹底解説】おしりから太ももが太い原因と下半身痩せする6つの方法
お尻の凹み(ヒップディップス・ピーマン尻)ができる原因と5つの改善方法
おしりがぺちゃんこで平ら(扁平尻)になる原因と美尻になる4つの方法



\この記事をSNSでシェアする/

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP