パーソナルトレーニングで野球選手の指導をする場合、ただウエイトトレーニングをしているだけではありません。
「コンディショニングトレーニング」「打ち方や投げ方の改善」「アップやダウンの方法」など、パフォーマンスアップに必要なことを総合的にアドバイスしています。
何か1つの方法に偏ってしまうことでパフォーマンスアップが限られたものになってしまうため、パーソナルトレーニングでは根本的なベースアップができるようにトレーニングを行っていきます。
この記事では、
・パーソナルトレーニングで野球の悩みを改善する5つの流れ
・パーソナルトレーニングでご指導する具体的な内容
などを、パーソナルトレーナー歴12年、パーソナルケアスタジオIDEALSTYLE代表の伊藤出(@izuru_style)が解説します。
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今回の記事の内容
パーソナルトレーニングで野球の悩みを改善する流れ①:目的の確認
まず最初に行っていくのは、
カウンセリングを通して、目的や現状の確認
などを行っていきます。
野球選手の場合、
・もっと打てるようになりたい
・肩肘を痛めない投げ方を習得したい
・筋力を向上させたい
などの相談をよく受けますが、これらの悩みを抱える原因があるはずですので、この原因の発見に時間を割いていきます。
現場でも解説していますが、今抱える悩みを改善するためには、以下のような分析が重要になるんですね。
悩み①:もっと打てるようになりたい
野球選手なら、誰しももっと打ってるようになったり、自分の思うようなバッティングをしたいと思いますよね。
今バッティングに課題がある場合、どのような理由で理想のバッティングができていないのでしょうか?考えられる要因としては、
・筋力が弱すぎて、バットを自由に扱えていない
・全体の動きが硬く、スムーズなスイング動作ができていない
・タイミングの取り方がまずく、インパクトの位置が手前すぎる
など、大きく分けると「技術面」と「体力面」のどちらかに課題があるはずです。
実際に現場では「技術面」に課題がある場合が多いですが、こういう選手の場合は、
・スイング動作
・タイミングの取り方
・軸足への体重の乗せ方
など、身体の使い方を改善していきます。そうすると、1日でもバッティングが良くなることがあるんですね。
もしカウンセリングを行わず何かをご指導してしまった場合、ただの方法のご提案になるだけで、パフォーマンスアップには必ずしもつながりません。
このようなイメージで、もしバッティングをより良くしたい場合は、最初にさまざまな動作やコンディショニング面をチェックしていきます。
悩み②:肩肘を痛めない投げ方を習得したい
バッティングと同様、投げ方について悩み相談を受けることがよくあります。
・ピッチャーをしているけど、コントロールが悪い
・投げると肩の後ろ側が痛くなる
・ボールを投げた瞬間、肘がピキッと痛む
・ボールを速く投げられるようになりたい
など、こういった悩みの原因は個人によって変わり、その原因をカウンセリングで見つけていきます。
野球選手の肩肘の悩みの大半は「投げ方」によるもので、コーチや監督から言われたアドバイスのまずさも関係しているんですね。
人間の身体にとって自然な投球動作ができると、1日でもパフォーマンスアップしたり、肩肘の痛みが改善することがあります。

ですので、バッティングと同様に投げ方に悩みがある方は「投球動作」「コンディショニング」などのチェックを最初に行っていきます。
悩み③:その他
打ち方や投げ方以外にもさまざまなご相談を受けますが、これらの悩みも上記と同様に、悩みの原因を最初に探っていきます。
この原因をはっきりみつけることができると、
・動作改善
・トレーニング
・身体を緩める
・栄養、食事面の改善
など、何が現状として必要なのかが把握できます。
野球選手のパーソナルトレーニングでは、このように「目的」「根本原因」を探ることを最初に行っていくんですね。
パーソナルトレーニングで野球の悩みを改善する流れ②:打ち方の動作改善
先ほどお伝えした通り、パーソナルトレーニングでは、
個人の目的や現状に合わせた内容・メニューをご指導する
ので、決まったメニューがあるわけではありません。
ただ、野球選手に対するパーソナルトレーニングをイメージしやすくするため、ここからは具体的なメニューのご紹介を行っていきますね。

まず最初は、打ち方やバッティングに悩みがある選手への指導内容です。
スムーズな動作の理解
バッティング動作で最も重要になるのは、
リラックスしてスムーズな動作ができること
です。
スムーズな動作が行えることによって、下半身から上半身へ関節が連動して動くたびに加速され、スイングスピードが速くなります。
そうすると打球が飛びやすくなるため、基本的な考え方は全体の動きをスムーズに行えることです。

選手の場合、この「リラックスしてスムーズな動作」の定義や基準がない状態ですので、共通認識を持ってもらうためにまずは頭で理解してもらいます。
実際に僕自身がスイングをしたり、会話の中でスムーズな動作を理解し、その動作を目指すために動作改善を行っていきます。
軸足への体重の乗せ方
全体のスイング動作のイメージが理解できると、次は軸足への体重の乗せ方を改善していきます。
スイング動作を改善するためには、3つのフェーズに分けて考えると整理しやすいんですね。その3つというのが、
①立つ(軸足に乗る)
②前に(体重移動)
③スイング(打つ)
です。
これらを1つ1つ個別で改善した後、最後に全体の動きとしてスイングやバッティングを行っていきます。
そうすると全体の動きがスムーズになり、さらに1つ1つの動きも適切な状態に改善することが可能なんですね。

ちなみに、軸足に乗るときは体重を「踝の真下」に乗せていきます。
ここに体重を乗せると最も安定して立てますし、その後に行う体重移動でも大きな力を発揮しやすくなります。
体重移動の仕方を修正する
軸足で適切に立てるようになれば、次は体重移動の仕方をインプットしていきます。
ここでのポイントは、
・踝の真下で地面を押す感覚を掴む
・体重移動する方向を理解する
・意識の向ける部位に気をつける
などです。
野球は下半身が重要だと言われますが、今まで下半身が適切に使えてない選手が体重移動の仕方を変えると、本当に打球が変わります。
ですので、かなり地味なことも多くしますが、適切な体重移動ができるように改善していきます。
スイング動作を改善する
次のステップでは、スイング動作がスムーズになるように身体の使い方を改善していきます。
具体的なことで言えば、
・バットの構える位置
・バットを振りだすときの意識
・インパクトの位置
・フォロースルーのとり方
などをご指導していきますが、これらの要素はすべてどのようなバッターを目指すのかによっても変わってきます。
ライナー性の打球を打ちたいのか、ボールを遠くに飛ばしたいのか、この辺りも前もって相談をしておいてご指導に活かしていくんですね。
バッティングに関しては、このような流れでパーソナルトレーニングを行っていくことが多くなります。
パーソナルトレーニングで野球の悩みを改善する流れ③:投げ方の動作改善
続いては、投げ方を改善する流れですが、基本的には打ち方と同じような考え方がベースにあります。
全体の投球動作をイメージする
まず最初は、投げ方の全体イメージを理解していただきます。
スイング動作と同様に、スローイングでも、
①立つ(軸足に体重を乗せる)
②前に(体重移動)
③リリース(ボールを投げる)
この3つのフェーズに分けて動作を改善していくんですね。
最初にどのような投げ方に改善したり、どのような身体の使い方をすればスムーズに動けるかを理解することで、これら1つ1つのフェーズも実践しやすくなります。
軸足で適切に立つ
投げるときもスイング動作と同様に、まずは軸足で適切に立てるように身体の使い方を改善していきます。
軸足で適切に立つためのポイントとしては、
・体重支持ポイントの理解
・つま先の向き
・膝の曲げ具合
・全身のリラックス具合
などが重要になり、これら1つ1つを個人にあわせてお伝えしていくんですね。
体重移動を行う
軸足で適切に立てるようになると、次は体重移動をどのように行うのかをご指導していきます。
投手の場合は、
・足裏のどこで地面やプレートを押すのか
・体重移動していくときの身体の向き
・どこに意識を向けるのか
など、意識する箇所と無意識にさせる箇所を明確にし、ボールに勢いを与えられるように身体の使い方を改善していくんですね。
ほとんどの選手はこの体重移動の仕方を変えることで、下半身が使いやすくなったり、スピードが上がることが多いです。
ボールを投げる
そして適切に体重移動ができると、次はアーム動作を改善していきます。
腕の使い方で重要になるのが、
・リラックスして腕を動かす
・自然に腕が上がるような使い方をする
・グローブ側の腕の使い方
・作用・反作用をイメージしたグローブの使い方
・リリースの位置のイメージ
などがあります。
これらはすべて個人によって変わりますが、こういった細かいポイントなどを修正して、よりスムーズな投球動作になるように改善していきます。
ここまでは参考例をご紹介しましたが、こういった動作改善をパーソナルトレーニングの中で行っていくんですね。
パーソナルトレーニングで野球の悩みを改善する流れ④:コンディショニングトレーニング
上記でお伝えしたような動作改善とともに行っていくのが、コンディショニングトレーニングです。
コンディショニングと聞くと、
その日の体調や調子
をイメージする方も多いと思いますが、本質は以下のような内容なんですね。
5つの柱があって、これらがすべて整っており、高いレベルにあることが理想です。
そして、この「身体的」という要素の中には、さらに細分化されたバイオモーターアビリティという表があります。
これらもすべて整った状態が理想で、何か1つでも体力要素が欠けているとパフォーマンスが下がります。
この2つの表に書かれている要素がコンディショニングであり、パーソナルトレーニングではこれらすべてのトレーニングを行っていくんですね。
コンディショニング=土台になる
コンディショニングの同義語になるのが、基礎体力という言葉です。
基礎体力というのは、スキルや技術などの土台になっているんですね。
身体の使い方を改善するとともにコンディショニングトレーニングが必要なのは、この土台が大きくならないと技術の向上が停滞するからです。
ですので、パーソナルトレーニングでは、
・筋力トレーニング
・持久力トレーニング
・スピードトレーニング
・敏捷性トレーニング
・柔軟性トレーニング
など、野球に必要なトレーニングのご指導も行っていきます。
パーソナルトレーニングで野球の悩みを改善する流れ⑤:その他に必要なことをご指導する
ここまでお伝えしてきた内容の他にも、選手によっては、
・ウォーミングアップの仕方
・クールダウンの仕方
・栄養や食事のアドバイス
・自分でできるケア方法
・走り方の改善
などが必要になるケースがあります。
これは目的や現状で変わってきますが、動作改善やコンディショニングトレーニング以外にも指導が必要な場合は、お伝えしていきます。
ここまでお伝えした流れを行っていくのがIDEALSTYLEのパーソナルトレーニングであり、野球選手に行う指導内容ですね。
パーソナルトレーニングで野球の悩みを改善する5つの流れのまとめ
今回は、パーソナルトレーニングで野球の悩みを改善する5つの流れについて解説しました。
①目的や現状の確認(カウンセリング)
②打ち方の改善
③投げ方の改善
④コンディショニングトレーニング
⑤その他のご指導
こういった流れをベースにし、目的などにあわせて特定のことをパーソナルトレーニングではご指導していきます。
なかなか文字だけではイメージがつきづらい方もいると思いますし、IDEALSTYLEでは無料体験を随時行っているんですね。
もしパーソナルトレーニングに興味のある野球選手は、ぜひ気軽にお越しください。レベルアップできるように、一緒に変わるきっかけをつかんでいきましょう。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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2021.11.25
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